「へ…へえ…そうなんだ。 そういうことなんだ」 少し驚く顔をする樫原くん。 「同じ大学生じゃなくて社会人だったんだ」 「だれだ?」 支店長がアタシに聞く。 「あ、あの、このひとは…」 アタシが言いかけると彼が言った。 「俺、山手理科大学の樫原ヤクモです。 ちょっとアナタと会うまでの時間、 彼女にいろいろ付き合ってもらってたんです」 ちょっと! その言い方誤解されるじゃないのっ! いろいろ何も付き合ってなんかない。