「行くところなんかあらへんもん」 「じゃ、 俺の行くところ」 「アタシ行くとこあるもん!」 「どこ?」 「梅田!」 「じゃ、行こう?」 しまった! あー…。 もう。 結局、 彼のペースに乗せられて地下鉄を乗り継いで梅田まで一緒に来てしまった。 よく聞けば彼だって実験が残ってるから自分の大学に帰るからって。 それなら始めから来なきゃいいじゃないの。