「キミをダシにしてあの店から逃げ出すってのまでは想定内」 それまで黙っていた彼が突然話し始める。 「?…」 「でもヒカリを気に入ってしまったのは想定外」 は? 気に入るって…? 「…どういう…ことやの…?」 アタシの返事に彼は笑う。 「わかってるくせに。 要はアンタと付き合いたいの」 「な…何言うてんの! アタシには…」 「うん、横浜出身の彼氏がいてるんだろ? 聞いたからわかってる。 でもヨロシク。 曾根崎心中までとはいかなくてもそんな劇的な恋愛しよう?」