「それくらいは…あるっ!!」 大声でアタシは反論する。 あー。 しまった。 こんなひと相手にアタシももう何バカ正直に答えてんだろ。 ダメだ。 ここにいたらこのひとのペースに巻き込まれてしまう。 アタシは自分のコップを持ち席を移動しようと立ち上がる。 「どこ行くの?」 「席、変わんの」 「どうして?」 「ここが嫌やから」 「じゃ、 さっき言ったようにここ出ようか?」 そう言って彼はアタシの持っていたコップを取りテーブルに戻し、 強引に腕を引っ張って席から離れる。