「まあ、なんとなくな。仕事の後一緒に帰ってんの何回か見たし」 「あ…そっすか…」 隠してたつもりで全然隠せてなかった自分が恥ずかしい。 「あの、俺は真剣なんで」 俺は、と強調して言ってみた。 「ははっ。俺は、ね」 拓海さんは余裕そうに笑う。 「俺がもう泣かせないんで!!」 余裕な態度に何となく腹が立って、俺は思わず立ち上がって声を上げた。 拓海さんは目を丸くして俺を見ている。