ベッドに横たわっていた彼に近付くと、むくりと起き上がった。 そしてあたしのほうに手をのばす。 「…ほっそい腰。」 腰に手を回してそう呟く。 あたしの神経はその手が触れている場所に全て持って行かれたよう。 「…皐月。」 あたしを真っすぐ見つめながら呼ぶ。 「皐月。」 「……な…に……」 喉がカラカラに乾いて、うまく言葉が出ない。 「……まだ、緊張してんの?」 彼は、不敵に笑う。