放課にはたくさんの人が彼に集まりうまく近づけないでいたが帰りは一緒に帰ろうとする人はいなくあまり人がいなかった。
今がチャンスと思い、初めて彼に近づく。
近づくにつれて高鳴る鼓動。
長年想っていた人がすぐそこにいる。
「あ…の…、その…メ…メアド…いいかな…?」
この時代の連絡手段。
あの時もこのようなものがあればよかったのに。
「いいよ。じゃあ送るね」
スッとケータイを出して私のケータイに向ける。
「いくよ?」
少し見とれていたので慌てて受信モードにして彼のメアドを受け取る。
「いつでもイイから。えっと…名前は…」
「あ…美雪!園山美雪です!」
「…みゆき…ね。じゃあ待ってるね」
そう言って彼は教室から…
私の前からいなくなった。
その背中を見つめながら…
彼の今の名前を見ながら…
あなたを想い浸る。


