空には青


そしてチャイムが鳴り先生と一緒に男の子が入ってくる。


そのとき私は幾年の時をさかのぼった気がした。

一目でわかる
あの方が…
やっと逢えた…


私は流れる涙が止まらずただただ彼を見ていた。


「ちょ…イケメンじゃないって…どうしたの!?」
菜子が差し出すタオルで涙を拭いながらもひろたか様からは目を離さなかった。


私が泣いていることに気づいて「どうした?大丈夫か?」と先生が言うのでみんなの視線が彼から私に向かう。

もちろん彼も私を見た。

目が合い、涙が止まらない
コンタクトがずれたとごまかしてやり過ごした。

彼も長い間見ていてくれて
もしかしたら私のことをわかってくれてると変な妄想を抱いていた。


「岐阜からきました…松山弘[マツヤマヒロム]です。よろしくお願いします」

単調な挨拶をして彼は一番後ろの席に座った。
私からは遠くチラ見ができない位置である。