ゆっくり…ゆっくり近づいて来てくれるのに…
その時のひろたか様はなんだか恐くって…
近づいてくるたびに私は後ずさっていき…
とうとう壁にぶつかった。
彼は壁に手をつき、私はどこにも逃げられなくなった。
「覚えているのなら…あのことも覚えているのでしょう…?
私も忘れはしない…あなたの裏切りを…」
言ってることがわからない
裏切り?
「何を…」
「しらをきるつもりですか?あぁ…言い方を変えればいいのか?あなたが私をもてあそびんだことを…」
「もてあそぶだなんてー…!」
「私はあなたが許せない…だから…あなたの人生をメチャクチャにしてやる…」
スッと私から離れたひろたか様はそのまま屋上から出ていった。
私は恐さから解放されたこと、好きな人の本音を聞いたこと、ひろたか様が私を恨んでいたこと…
たくさんのことが一気に起こったので頭が真っ白になっていた。
時間がたち、理解出来たことは
私は嫌われているということだった。


