「まぁ座って
取りあえず智から」
「ゲホッあぁ」
素直に智はすわり
聴診をうけた
「熱はかるぞ
挟んどいてな
柚ついでにお前も先に計っとけ」
「…はぃ」
龍があまりにも怖くて
はいしかでてこなかった
しばらくの沈黙の後で
智の体温計が鳴り龍がとった
「はぁ…9度3分だよ
なんでこんなんになるまで
ほっといたんだよ」
「ゲホッわりぃ」
「取りあえず点滴な
様子見てダメだったら入院な」
「ゲホッゲホッさんきゅー」
隣の処置室に智は行き
龍も行った
でもずっと立っていて
しかも心配させないように
智の前では咳を我慢してたから
余計辛くなってきて
龍が怒り気味なのに不安で
呼吸が浅くなってきて
しゃがみ込んでしまった

