目を開ければ
まばゆい光が
私の目に届いた


手が温かくて目をやると
長谷川先生の寝顔が
視界に入った


一晩中一緒にいて
手を握っててくれたんだね


先生に感謝しながらも
やっぱり熱は下がっていないようで…



先生を見るために
体を起こしていたら
急に吐き気が襲ってきた


先生を起こさないように
繋いでいない方の手で
枕元においてあった
容器へと手をのばした



容器を手に取ると
我慢しようと思う心とは
裏腹に気持ち悪さは
ピークへと達した


「ゲホッ…ウッゲボッ…」


あまり声に出さないように
先生に気づかれまいと
思っているがさすがに
片手では大変で…