目が覚めると2人とも
まだ寝ていた
時計を見るとさっきまで
8を指していた短い針が
2を指していて夜中だった
その事を気付くと同時に
体温がさっきより
あがっていることにも
気が付いた
私は龍に
【今起きたんだけど
病院にいる?】
とメールしてみた
2分ほどして病室の扉が
控えめに開いた
座ってた私と目が合うと
安心した笑みを向けてくれた
「大丈夫か?」
いつもより小さな声で
聞いてきた
「熱、あがってるみたいで…」
「つらいか?」
「ちょっと…」
「まだ点滴終わってないな…
んー強めの薬追加しても
良いんだけど…」
変に躊躇っている龍を見て
すぐに気付いた
「副作用?」
「あぁ」
「あー…どうしよう…」
「それ聞いたら嫌だよな
取りあえず氷枕で様子見るか?」
「うん そうする」
「ちょっととってくるから
待っててな
ダッシュで行ってくるから」
「そんなに急がなくていいよ(笑)」
「おう了解
あっ喘息はどうだ?」
「なんかさっきから
ゼェゼェしててくるかもしれない」
「わかった
じゃぁ喘息の薬入れようか」
「うん」
「よし行ってくるな」
「うん 行ってらっしゃい」

