my sweet love



そのとき
「ん…ケホッ」

覇瑠が起きた

それを見てすぐに荘が
駆け寄っていった

「おはよう
体調大丈夫か?」

「んー…よくゎ無い」

「そうか
とりあえず熱はかろうか」

そのまま荘が覇瑠の
脇に体温計をはさんだ

「ごめんね…」
今にも消え入りそうな
心細そうな覇瑠の声が
私のところにまで
聞こえた

「なにが?」

「迷惑かけちゃって」

「いやそんなことない
俺が朝行く前に
気付いてやれば良かったんだ
つらい思いさせて
悪かった」

「謝んないで…?
荘が出るときに
気付いてたのに言わなかったのは
誰でもない私だから」

そんな会話を聞いて
心の底から龍に
申し訳ない気持ちが
こみあがってきた


「じゃあこの話はおしまいな
それで今回の検査の結果
喘息も悪くなってるし
貧血も今まであったのに
比べて度が違う
それに風邪もしっかり
治さなきゃいけないだろ?
だからとりあえず
覇瑠は悠と柚と入院な」

「はぃ」

「それでな?
今回の風邪が過労から
くるものだった
一旦家に戻るか?」

「えっ?ぃや」

「お前がホントに
俺と居て疲れないなら
俺はベストだと思う
でもな?
俺といる時間を気にして
夜中にこっそり勉強してるなんて
これ以上黙って
みてるわけにはいかないんだ」

覇瑠は何で知ってるの!?って
顔をしてる

「これから私が
そんなことしないなら
荘は私と暮らしてくれる?」

「あぁ当たり前だ」

「なら守る」

「分かった」