気が付くと
いつもの白い天井が
視界にひろがっていた
体を起こすと
向かい側には悠と覇瑠が
さっきと同じ様に寝ていた
でも部屋の暗さと
窓の外の光景から
もう夜だって分かった
そんなとき
また過呼吸が襲ってきた
「ハァハァハァ」
自分でさっきの苦しさと
同じことにきづけて
袋を当てたけど
自分じゃうまくできなくて
ホントに窒息寸前の時
ガラッ
扉がひらき
荘が入ってきた
過呼吸で
大変なことになってる
私を見てすぐに駆け寄ってきて
袋をしっかり当ててくれた
数分がたってようやく
落ち着くことができた頃には
ほんとにぐったりとしていた
「今電話で龍呼んだから
点滴も持ってくると思う
だからとりあえず
酸素マスクして熱はかろ?
柚の体熱すぎだから」
黙ってうなずき脇に挟んだ

