しばらくして
ハッと目が覚めて見渡すと
目の前に覇瑠が寝ていて
その奥に悠が寝ていた
龍に起きたことを
知らせようと立ち上がって
龍の診察室に行った
コンコン
『はい?』
返事が聞こえ
龍の声だったから
扉を開けると
龍、智、荘がいた
「おぉ柚どうした?」
「ごめんね
起きたから
来ちゃったんだけど…
邪魔だった?」
「いゃ大丈夫だよ」
「ここ座りな?」
智と荘が
そう声をかけてくれた
「ありがとう」
といって龍の隣に座った
「そう言えば三人とも
今なんの時間?」
「おひるだよ」
「でも悠と覇瑠のこと
三人で相談してたんだ」
「入院?」
「あぁそうなるかな」
「そっかぁ」
「寂しくなるな?」
「うんそーだね…」
しんみりしてると
私の胸に違和感がきて
発作が起きそうな感じがした
「ねぇりゅぅ…」
「ん?」
「ほっ…いっっ」
発作と伝えたかったのに
その前に来てしまった
智と荘はすごい驚いてた
「ゆず
ゆっくり呼吸してな?
智はベッドに寝かせて
荘は酸素マスク頼む」
ゆっくり呼吸してと
いわれたけど
そう簡単にはできなくて
浅い呼吸を繰り返していた
「ハァハァハァ」
「ゆずー?
ゆっくりゆっくり
スー ハー」
龍の声が聞こえてはいるものの
体が言うことを聞かない
「ハァハァハァハァハァ」
そんな呼吸のなか
胸の痛みが襲ってくる…
「ゆずー?
点滴するな?」
コクンと頷き
酸素マスクをしていながら
私は浅い呼吸を
繰り返していた

