目を覚ました頃とき
窓からは夕日の
オレンジ色の光が
入ってきていた
霸瑠がいるはずの
隣のベッドへ
視線を移すと
霸瑠は眠っていた
どうしようかと思って
ようやく思い出した
自分が倒れたことを…
これは
龍に起きたと
連絡しないと…
ナースコールだと
大変なことに
なりそうだから
龍のPHSに
掛けることにした
電話が繋がった
「ゆず!?」
「今目さめた」
「今から行く!!」
プープー
一方的に
切られた…
そんな思いもつかの間
直ぐに焦ったような
だけど龍だと
直ぐにわかる足音で
病室のドアを
おもいっきり開けて
なにも言わずに
抱き締めて来た
「りゅ…りゅう!?」

