やっと半分食べ終わった頃には
気持ち良さそうではないが
霸瑠が寝ていた
(霸瑠…大丈夫かな?)
そう思いながら
自分もベッドを倒して
寝ようとして
お盆を返しに行けるときは
返しにいかないと
いけないことを
思い出した
もう霸瑠は寝ているから
霸瑠の分のお盆と
自分の分のお盆を持って
思い体を引きずって
返しに行った
小児科の方に
返しにいく
隣の科が
小児科のため
近くていつも楽
近付いていけば
近づいていくほど
小さな子供の大きな泣き声が
聞こえてくる
お盆を台に乗せ
帰ろうとしているところに…
「あっ柚おねぇちゃん!!」
「友里亜ちゃん♪」
「あっ柚ねぇ!!」
「柚ねぇちゃん!!」
「一樹君に美桜ちゃん」
友里亜ちゃんを先頭に
小児科の子供たちが
集まってきた
中学のときまでは
小児科だったため
皆になつかれてしまったのだ
「柚ねぇも
今は入院中?」
「うん
皆良い子にしてた?」

