真っ白い世界が徐々に色づいてきた。 淡いピンク色の景色。 これは桜だろうか。 桜吹雪だった。 桜舞う、見慣れた公園に、俺は一人で立っていた。 今はいったいいつなんだろう。 自分が着ているものを見た。 …学ランじゃない。 セーターでもない。 確かに、麻西の制服だった。