「ただいまっ!」 「おかえり~。ねえ…――――――」 お母さんにも対応せずにあたしは急いで部屋に入った。 テレビの電源を付けて、 「3…2…1…」 カウントダウンが0になった瞬間に流れた聞きなれた音楽。 「はぁー!ギリギリセーフだ!」 そう。 あたしがマラソン大会並みに… いや、あの速さならオリンピック出場も夢じゃない!? まあ、そんなくらいの速さで家に帰ってきた目的は この、アニメ。