部屋から出てきて30分が経った。
「これから如何しようかな…」
とぼとぼと歩いていると後ろからポンッと肩を叩かれ振り返って見るとそこには幼馴染の藤原翔と私の親友野々原凛ちゃんがいた。
「こんにちは~ 美香ちゃん学校行く途中なのぉ?」
「Σ凛ちゃん!え、う…うん!!そう!!」
(学校のこと忘れてた!!!)
カバンも何も持ってないよ!と心の中で叫んだ。
すると翔が
「…………カバンは?」
(ぎくっ…痛いとこつくな…翔は…)
「翔ちゃん~きっと美香ちゃんはカバンを忘れちゃったんだよぉ~」
「………そうなの…?」
にぱぁっと可愛い笑顔の凛ちゃんが翔を納得させてるみたい…?
(否定はできないから黙っておこう。)
そのまま2人が会話を始めてから20分が経過…。
その間に私は家にカバンを取りに行ってまた戻ってきた。
まだ部屋にあの猫耳の子がいるかと思って恐る恐る部屋にいってみたが彼の姿はなくベッドには勾玉のネックレスが置いてあったから何となく持ってきてしまった。
「うーん…綺麗な勾玉だなぁ」
じーっとその石を見ていると話し終わったのか美香が
「えへへ~ 美香ちゃんお待たせー学校いこぉ~?」
咄嗟にそれをポケットに入れた。
「うん!いこう!」
私達は三人一緒に学校へ行った。