私はこのまま何処へ向かうかな…

何処へ行くべきですか…?
誰も教えてくれない。
いつだってそう…。

恋の神様はとっくに私を見放してるし。





〜♪

携帯が鳴った。
期待することもなくなった私は、誰からか確認せずにすぐ電話にでた。


「もしもし…眞鍋 優さんですか?」

??
聞いたことのない、女の人の声。


「えーっと…誰ですか?」知り合いだと、分からなかったら失礼かと思い少し気を使って聞いてみた。


「あっあの、私、CHERRY(チェリー)の美容師の橘です。どうしても、あなたとお話がしたくて、この間メンバー登録のために記入してもらった連絡先を見て、電話してしまいました。」

CHERRYというのは、一ヶ月前頃、ようこに紹介してもらって初めて行った美容院だった。


「あのー…私についてた担当の方じゃないですよね?」

声が違うと思った。

「はい…。」

「それで、話っていうのは?て、いうか私あなたの顔も知らないし…。
あなたはなんで私を?」

「GIFTによくライブ見に来てましたよね?」