ヒロトと喧嘩した夜から、2週間が経っていた。


あれから何回かヒロトからの電話が鳴ったけど、私はでなかった。

出たところで、私は無条件にヒロトを許してしまいそうだったから。

私の時間はあの日から止まったまま…。



もうすぐ12月になろうとしていた。
ヒロトと出会ったのは5月だっけ…。
あの頃の私は今ここにいない。

ヒロトのライブ何回行ったっけ?
前の日の夜は、会えると思うと楽しみで眠れなかったよね…。

なんだかんだ言って、楽しかったな。

ヒロトが心にいるだけで幸せだったんだ。


待つのを止めたら私達は終わってしまうの?

ヒロトが思い出になるなんて、考えられない。

気付けば、ヒロトのことばかり考えていた。

私…ほんと何も変わってない…