次の日、私はずっとヒロトからの連絡を待っていた。
待つのはこれで最後…。

仕事中でも、なんどもヒロトからの電話やメールがきてないか携帯電話を確認した。

そのまま待ち続け、夜になった。
今日一日ずっと、携帯電話の画面をみていた気がする。

もう我慢できず、自分からヒロトに電話してみた。


プルルルルル…♪


でない。

何回鳴らしても出ない。

なんでよ…。


もう今日は待ち疲れたせいか、どうでもよくなった。
どうでもよくないけど、
もうどうでもいいっ!


とその時、携帯電話が鳴った。
ヒロトだ。

さっきまでどうでもいいことが1番気になることにすぐにかわった。


「もしもしっ。ずっとヒロトからの連絡待ってたんだよ!」

「え?そうなの?
昨日、地元の友達が事故ってさ、かなり重症って聞いて…ライブすんですぐ病院に向かったんだ。」

「そうだったんだー…。
じゃ話はできなかったの?」

「うん、ごめん。約束したのにな。 でも近々話ちゃんとするから。」

気がぬけた。

私は今日一日何をしてたんだろう…