朝方、浅い眠りの中、はっと目覚めたと同時に私は携帯を手にとり、リダイアルのヒロトの文字を確認した。


「夢じゃないんだよね…」


次の日、ヒロトからの電話が鳴った。

「日曜日会おうよ♪」


会わないわけない。


あの約束から1週間後、
ヒロトと初めて二人で会うことになった。

デート…でいいのかな?
初デート。


その日は天気もよくて、気分も最高潮だった。

こうして、オシャレして大好きな人と待ち合わせデートなんていつぶりだろう。
私には新鮮すぎて、恥ずかしくもなるよ。

「メークもよしっと!」


私はいつもより一時間長い支度を済ませ、ヒロトとの待ち合わせ場所に向かった。

20分早く待ち合わせ場所に着いた。
にやける顔をおさえながら、ソワソワしている私は端から見たらきっと変なんだろう。
そんなことを考えていると…


「おはよ!待った?」

え?!

「あっ、おはよー。」

ヒロトは私の後方からやってきて、私の背中をポンッと叩いた。

予想外だったな…

ヒロトも約束の時間より早く来てくれた。