「俺がお前につきっきりになってから、お前怪我増えたろ」 「……」 「黙んじゃねーよ、バカ」 バカって言うけど、いつもの意地悪な顔じゃない。 …やっぱり、ごめんね、の顔。 「まあ、文化祭の照明事故も、その女に繋がってる…つーか」 その女の影は、猛の繋がってる女の下り。 その名前、本当は聞きたくなかったんだけど。 「―――――……前に言っただろ…」 「えっと…?」 とぼけたふりでも、なんとなくわかってる。 一人しかいないもん。 …南さん…だよね。