「将来設計?・・・俺の将来は翠さんの所為で波乱万丈な予感がするよ。」


 あら?

 否定しないんですか?

 いつもなら、関係ないって言いそうなんですけどね。

 私を調子に乗せてどうするんです。

 そんな考えなしに無防備な姿を晒していると、益々私のテンションが上がるのを分かっているんでしょうか?

 分かってませんね。

 きっと。


「それはアタシに対するプロポーズと受け取っておきますね。意外とアタシお嬢ですよ。玉の輿ですよ?」

「はぁ?どんな思考回路してんだ?」

「アタシの思考回路はアタシの都合の良いように出来てますから。」


 ヘラッと笑って貴方に向けた笑顔は、きっとここ数年使ってなかった笑顔。

 顔の筋肉がいつもと勝手の違う指令に吃驚している事でしょう。