私にもこんな感情が残っていたんですねぇ。 まるで初心な乙女。 いえ、元々乙女ですけれどね。 乙女が初心だって事を忘れていただけです。 「俺で遊ぶな・・・。」 やっぱり溜め息を吐きながら言った貴方は、言葉尻に小さく、翠さん、と付け加えてくれた。 真っ赤になって私の手を放し、首に架けていたタオルで髪を拭く貴方がとても愛おしいです。 髪はすっかり乾いていて拭いている意味はないですけれど、大人な私は目を瞑って差し上げる事にしました。