大きな物音がすると、 あたしの手や口を抑えていた手が離れていった。 「お前ら…何やってんだよ」 「ご…ごめ」 「あ??」 声だけでわかる。 来てくれたんだね──…。 聞きたかった声。 大好きな声。 「まさか…高嶺…か??」 「だったら…んだよ」 「…金髪王子…」 「…懐かしいな」