「あの子を敵に回したら大変なんだから」


少し焦った感じで、遥は言う。


確かに遥は情報通。


だけど…、
それだけは信じられない。


「んー…」


「こんなに離れてちゃだめなんだよっ!!」


力説されても…。


チャイムが鳴って、
みんなが自分の席に散っていく。


女子から解放された郁斗くんは、
疲れているのが、すごく分かった。