そう言って来た道を戻っていった。 あたしにドキドキを残して。 「好き…」 ─── だけど、幸せばっか続く訳じゃなくて…。 郁斗くんの人気は、 当たり前のように上がっていった。 幸せはどんどん薄らいでいく。 そんな気がするようにまでなってきた。