「どうぞ」


整備されたアパートの鍵を開けると、
あたしを後ろから優しく押してくれた。


「1人…??」


「うん」


「1人暮らしとかいいね」


「…適当に座って」


あたしが床に座ると、
郁斗くんはキッチンに行った。


「…ちゃんと、ハッキリ言えよ」


「…うん」


「はい」


お茶をあたしに渡すと、
目の前に座った。