でもあたしは黙ったまま。


ここで言ったら、
絶対に泣いてしまう。


好きだから泣いちゃうんだよ。


「ここじゃ…話しにくいなら、
俺んちにくる??」


「…え?」


「行こ」


立ってあたしの手を引くと、
ファミレスから出ていった。


あたしに歩幅を合わせてくれる。


そんな小さな優しさに、
またあたしはキュンキュン来てて…。


気づけば、郁斗くん家についていた。