「まだ…だけど親に負けるつもりはない」


「…幸せになんなきゃ許さねぇよ」


「あぁ」


「なら別にいい」


「だから、学校では遥を守ってほしい」


「…うん」


頷くと圭介は郁斗を見た。


「あぁ…柚衣と支えるよ」


郁斗の言葉にホッとしたのか
圭介の表情が緩んだ。


「よろしくな」


元気に生まれてきてほしい。


ただそれだけが
あたしの望みで遥を守るって決意した。