「姉ちゃんは、去年いなくなったし」 「死んじゃったの??」 「死んでない。旅に出た」 「はい??」 「かけおちってやつ」 「あぁ…」 「親が反対して」 「なんで??」 「会社の為にも、大手企業の若社長とでも婚約してほしかったんだろ」 「会社の…ため??」 どんどん出てくる郁斗に関すること。 あたしの頭は、ついていくのがやっと。 新幹線の席に座ると、あぁと納得したようにあたしを見た。