「そういう柚衣は??」


「郁斗」


って、郁斗のまねして言ってみた。


「ほしいならいつでも」


「やっぱ変える」


「…」


「ねぇ、Wデートは??」


「結局、行けてなかったな」


「行こうよ!」


「クリスマスに?」


「うんっ」


「……」


「…」


「…分かった」


あたしたちの誘いが、
遥たちの未来に大きな変化をもたらすなんて
まだこの時は考えもしてなかった。