「…柚衣」


あたしの髪を優しく撫でながら、
いつもより低い声であたしを呼ぶ。


「ん……?」


「大好き…」


「……ん」


甘い囁きに痺れたまま、
あたしは眠りについた。


─────


「ふぁ……」


起きると朝になっていた。


隣に郁斗はいない。


「郁斗…??」


起き上がろうとすると、
腰と子宮がすごくいたい。


「柚衣…??」