『んじゃ、またね』


クスクス笑いながら、電話を切ると
郁斗を見た。


「柚衣、風呂入ってくれば??」


「あ…うん」


あたし…今日本当に
大人の階段を上るかもしれない。


「あの…」


「何?」


「帯…緩めて頂けますか??」


手が短くて届かない。


あぁ…。


恥ずかしい限りだよ。


「全部脱がしてあげよっか??」


「結構です」


「はいはい」