その声のすぐ後に、 後ろから抱き締められた。 「柚衣??」 耳元で、甘くささやく郁斗。 ねぇ…、 郁斗 そんなことしないで?? 焦らさないでって思う。 「ん…」 「どんだけ心配したか分かる??」 「わかんない…」 「へぇ??」 力を緩めて離すと、 あたしの手を握って人混みから出た。 すぐ近くではがやがやしてるのに、 少し離れただけですごく静か。