大体授業の十分前には

結構な難問を出してくるこのババァ。


クラスのみんなポカンとする様な
問題をわざわざ出して

最後は必ず、

私を当てる。



これが始まったのは
私が授業を真剣に聞かなくなってからで、

きっと授業をしっかり聞け
と言いたいのだと思う。



私は無言でチョークを手に持つ。



そして気が遠くなるほど長い

式を書く。


そして最後に答えを書いた。



「どうでしょうか。

 先生?」



先生は式と答えを見て

正解!!

素晴らしいわ。

そういいながら手を叩く。


そうして授業は終了した。


私はその後

4時間の授業を受け

学校を出る。



瞬時に制服の上から
パーカーをはおり、


制服を隠す。


そして邪魔なウィッグ
を取り外す。


制服を着て、
この格好だと絶対にヤバいからだ。