†蝶龍†―1―


私は無意識の内に震えていた。



「あっ あげは!!あげは!気をしっかりして!!あげはここにいていんだよ!」



由樹・・・・・ 



あ 私またやっちゃったんだ・・・




「ごめん 由樹 もう大丈夫。」



私は人の悲しい顔を見ると自然に心が凍っていく。



そして鮮明にあの言葉とあの光景が蘇えってくる。




「あげは・・・・もう行こうか。」


「うん ねぇ私もう帰りたい。

だからパパとお母様に挨拶してくるから由樹ここで待ってて。」


「分かったよ」