†蝶龍†―1―


奈留は彼等の元へ駆け寄って

「・・・・っ!皆大丈夫!?」


と声を掛けた。

奈留、お前にも葵のナイフが飛んでいったのが見えなかったのか?



「大丈夫ですよ・・・・・掠っただけですからね」


「・・・・・まぁ、銃だからちっとは痛いけどな」


「・・・・・・奈留もやられてる」


「えっ?・・・・っ!!本当だ・・・・・腕から血が流れてる」

「切られてるのに気づかないって奈留、お前馬鹿だろ」


奈留が馬鹿なんじゃなくて葵が上手すぎるんだよ。

綺麗に切ったから切られた時、痛みは無いだろうね。


「・・・・・・・・・」


そしていまだに無言の奏。