まだかな、と思い洗面台を覗き込む。 のろのろと歯を磨いている椎。 「もーっ、髪の毛ぼさぼさじゃないっ?!」 「んぁ?」 まだ寝惚けているのか、トロンとした瞳。 「椎は、歯を磨いて。あたしが髪の毛を梳かすから」 櫛を出して、髪に触れる。 「痛いっ、歩、力強すぎっ!!」 「もーっ! 相変わらず、剛毛なんだから!!」 中々上手くいかない髪の毛。 椎は軽く涙目だけど、そこは気にしない、気にしない!