会場を飛び出して、椎の部屋へと直行。 ヒールのある靴じゃなくて良かった。 ぺたんこパンプスだから、こういう風にもしものとき楽ちんだもん。 ――――バタンッ 勢いよく椎の部屋のドアを開ける。 ベッドの上には、人、1人いそうな感じがする。 スースー、と気持ち良さそうな寝息も聞こえるし? 無言で近づき、毛布を剥ぐ。 「ん゛ー...」 眉を寄せて、不快感を示す。 「椎...。ちょっと、椎?」 ぺちぺちと、頬を叩く。 「んー...。あと5分...」 顔を背けて、叩いていることをイヤがる。