「うわーっ! キラキラしてる!」



ラメ入りの飾りにそーっと触れる男の子。



「ふわぁ...。めんどくせー...」



大きなアクビを零して、気怠そうに頭を掻く男の子。



「2人とも早いねー」



遠くにいたけど、2人に駆け寄る。



ちゃんとスーツ着てるし、ヘアスタイルもバッチリじゃん。



「歩ーっ」



とたとたと、可愛い笑顔であたしに抱きつく椿くん。



小さい力であたしのお腹あたりに、頬をスリスリしてくる。



あたしは、そんな椿くんの頭を優しく撫でる。




その光景を、冷ややかに見つめる桐。



「どした?」