「すみませんっ、どいてください!」 すごいスピードでワゴンを押している若い家政婦さん。 「うわっ」 ギリギリのところで体を反らす。 あたしの方へ頭だけ軽く下げて、また忙しそうに走り出した。 なんとも危なっかしい人...。 いつもなら廊下を走ることは厳禁。 でも、今日は違う。 「ちょっとっ?! テーブルクロスが足りないわ!」 「出入り口を誰か掃いたか?!」 慌ただしく動き回る人々。 そう。今日は姫宮家主催のパーティの日です。 前日に結構準備したんだけど、間に合わなくてねー...。