【完】あたしが君を守るから






「二度と歩と俺に近づくな。もし、破ったら......、わかるだろ?」



恐ろしく低い声が辺り一帯に響く。




あたしだって、恐いと感じたんだから。




「散れ」



短い言葉を放つと、彼女たちは足早に去っていった。



数分経った。





「離してよ」




本来なら、あたしが椎を守る。




それなのに今はあたしが椎に守られてる。




それが悔しかった。