【完】あたしが君を守るから






「俺の大事なボディガードイジめてんのは誰?」



表情とは似合わない声の低さ。



「あの、違うの...姫くん...」



あたふたと慌てるギャルたち。



「何が違うわけ?」



気付けば、椎はあたしのとなりにいた。



いつの間に...。



「これは、無理矢理藤堂歩が...」



何よそれ!!



「それはあなたが――――...」




この続きを、あたしは言わなかった。





違う。





言えなかったんだ。