「司。あたしはあなたを見捨てられない。だって、大好きだもん」 ニッと笑顔を見せる。 少しだけ不思議そうに見つめる司。 「憎む気持ちを、簡単に忘れることはできないって知ってるよ。でも、過去を見てばかりじゃダメなの!」 あたしだって、親と離されたことを憎む気持ちがないわけじゃない。 でも、それは過去なの。 「過去を見て憎むくらいなら、それを武術で発散しなさいよっ」 あたしも相手になるよ、とファイティングポーズを見せる。 呆気にとられる司。 そして、すぐに吹き出した。