そのせいで、孤独を味わったこともある。 でも、そのおかげで大事なものに気づき、 大事な守るべき人ができたんだから。 自然と笑みを浮かべてしまう。 それに気づき、祥子さんは笑った。 「ふー。歩がそんなんじゃ、壊すにも壊せないわ」 優しくあたしを見つめる。 「でも、本気で殺そうとするなんてひどいです!」 ぶつぶつと文句を言う。 「あれ。あの爆発、本当に恐かった? 煙だけたてようと思ったのに...」 大事な孫を怖がらせた、と落ち込む彼女。