【完】あたしが君を守るから






「その旗。懐かしいですか?」




静かな空間に、響き渡る声。




何か、コナンくんみたいでちょっと楽しかったりして...。




彼女は驚いて振り向いた。





「パーティで爆発させたのも、犯行声明を出したのもあなただったんですね...。






宝来祥子さん...」





悲しそうに微笑む祥子さん。





「やっぱり、バレてしまったのかしら...。こういうのは、苦手でね」




表情を変えずに、あたしを見つめる。